ホームページの制作には、SEO(検索エンジン最適化)は、切っても切り離せないことであることは今でも変わりません。しかし、HTMLを直接エディタに書き込んでいた時代から、ホームページ制作ソフトを使って、誰でもホームページが作れるようになり、そしてWordPressを始めとするCMS(コンテンツマネジメントシステム)が、ホームページ作成の主流になった今では、専門家に任せる領域に大きな変化が起こっています。

松村(左)

SEOは「最新のテクニック」を追うのではなく、テクニックを減らしてもSEOができるようになったと言うわけですね!では、その理由を具体的に見ていきましょう。

そんな、ホームページ制作の背景が変わる中、検索エンジンの仕様も様変わりし、システム精度も飛躍的に進歩しています。これに合わせ、インターネットに接続できる環境も10年前とは比較にならないくらい普及し、検索の仕方やウェブサイトにアクセスする「ユーザーの動線」にも大きな変化が起こっています。

 私たちは、この変化の中から「変わったことと変わっていないこと」そして、これからホームページを作って、情報発信力を高めるあなたも含めた「情報発信者」が、時代の流れとともに「変えるべきことと、変えてはならないこと」への探求を真摯に行い、ホームページの作成に関することやSEOやウェブ広告、そしてSNS活用などの運営についてブログでもお知らせしています。『ホームページのSEOはテクニックではなく「マナー」だ!』

SEOには2つのステージがある

SEOには、2つのステージがあります。一般的に「SEOには2種類ある」と言えば内部SEOと外部SEOがありますが、この区別の仕方とはまったく異なります。第一、俗に言う「外部SEO」は「リンク」に関することを指してこう呼ばれていますが、「リンク」に関する検索エンジン最適化要素は、自サイト内のリンク構造も含めて考えなければ、内部SEOを充実させていると言えないものなのです。

言葉を変えれば「外部SEO=リンクに関して」と一括りにし、また「内部SEO=タグやコンテンツ内容」とくくってしまっては、わかり易さはありますが、もっとも大切なSEO要素である「人気度(トラフィック数)」を見落としてしまい、検索市場において無駄な競争に突入してしまうわけです。

私たちが考える「SEOの2つのステージ」では、まず、第1ステージを「検索エンジンが適切にコンテンツの内容を把握するためのSEO」と位置付けています。そして、第2ステージは検索ユーザーだけではなく、接客中の見込み客やフォローアップ中の顧客にコンテンツを閲覧させることなどから「人気のコンテンツ」であること「情報として確実に閲覧されている良質なコンテンツ」であることを検索エンジンに伝えるSEOを指してこのように呼んでいます。

リンクのことやタグのことを論ずるよりも、他にも優先するべきことがあるはず by Google

Googleのウェブマスター向けブログなどを読めば、ことあるごとにSEOに関して、タイトルタグやキーワードの出現率、リンクのことやリンクされている文字(リンクテキスト)などの技術的な仕様とSEOのことが議論されていることがあります。この他にも、以前ニュースにもなった「類似コンテンツの類似性割合」や「キュレーションサイト」に関すること、アフィリエイトリンクやポップアップ画面の大きさなど…挙げればきりがありませんが、Googleに対して技術的な仕様と検索ランキングの評価に対する質問と議論が、このブログでは時折紹介されています。

しかし、Googleの担当者は、ほぼ毎回のように…

「他にも、優先するべきことがあるはず」

と、その話題を締めくくります。この「他にも優先するべきことがあるはず」と言うGoogle担当者が「他にもある」と示唆しているのは、紛れもなく「ユーザーにとって価値あるコンテンツを発信すること」に他なりません。冒頭で挙げたとおり「人気コンテンツ」となるような有益な情報を掲載し、それがネット上で「有益だ」とユーザーに評価されることを「技術仕様ウンヌン」を語るより前にすべきだと指摘しているわけです。

Googleが「他にも優先するべきことがあるはず」と指摘する2つの理由

GoogleがSEOにおいて「他にも優先するべきことがあるはず」と指摘する目的には2つがあると考えています。ひとつは、昔から続く検索エンジンシステムを攻略しようとする技術系スパムを排除し、Googleシステムの負荷を軽減する目的。そして、2つ目の目的は、Googleが本来目的としている「検索エンジンを使って有益な情報を検索ユーザーに届けたい」というGoogle企業理念のひとつを果たし続けるための目的とその向上です。

言うまでもなく、Googleは1つ目の技術系スパムを排除するプログラムや検索アルゴリズムを開発しています。そして、SEOを「検索上位表示対策」と捉え、技術的な仕様でもあるタグやSEOテクニックと呼ばれるような「単純な数量計算」をもとに実施される技術的なSEO施策には、技術系専門スキルが必要になります。また、SEOテクニックによる上位表示対策を行うのなら、そのテクニックを学ばなければなりません。

しかし、Googleが目的としている2つ目の目的にフォーカスするとどうでしょうか…

「検索エンジンを使って有益な情報を検索ユーザーに届けたい」

この「検索エンジンを使って有益な情報を検索ユーザーに届けたい」というGoogleの目的と、あなたの目的は合致させることができるはずです。ホームページを通じて商品を売りたい気持ちはわかります。サービスを提供したい気持ちもわかります。そして、そのあなたが販売したい商品や提供したいサービスが「有益」なものであることも、私には分かります。(もちろん、あなたが詐欺師でなければと言う条件はつきますが…)

 あなたが人を騙して、もしくは事実を捻じ曲げて劣悪なものをインターネットで販売しようと考えていない限り、Googleの目的とあなたの目的は合致させることができます。しかし、ここで押さえておかなければならないことがあります。それは…

誰にとって「有益」なのか
と言うことと…

万人にとって「有益」なものなど存在しない
という事実です。

誰にとって「有益か」の答えを見つける方法

ホームページを使って情報発信を続けていれば「誰にとって有益」とGoogleが判断しているかを知ることができます。それがGoogleアナリティクス(アクセス解析)であり、Googleサーチコンソール(ウェブ管理ツール)です。この2つのツールを使えば、SEOの技術的仕様をすべて無視したとしても、極端な話ではありますが、Googleがどんなキーワード市場において、あなたが発信した情報やコンテンツを評価しているのかを確認できます。

Googleアナリティクスでは、実に多くの項目でアクセスデータを解析することができるので「使いこなすのが難しい」と感じている人も多いかもしれません。

しかし、ホームページを活用する目的と、その運営や達成割合などの「段階」において、必要とするデータ項目を絞っていけば、それほど難しいことではありません。

特に、あなたが営んでいるビジネスが「ウェブ完結型ビジネス(ダウンロード販売や広告業)」以外の「リアルで顧客との接触」を有するビジネスなら、Googleアナリティクスで分析する項目を無理に増やさなくてもホームページが持つ集客力を引き上げることはできます。

しかし「SEOの技術的仕様をすべて無視したとしても、Googleがどんなキーワード市場において、あなたが発信した情報やコンテンツを評価する」と話しましたが、これは極端な話です。

確かにGoogleの検索エンジンシステムは高度なシステムで、私などが太刀打ちできるシステムでないことは言うまでもありません。しかし、2017年時点においても、未だ「検索から情報を集める検索ユーザーの欲求」を満たすと言う観点から言えば「拙いシステム」であることは言うまでもありません。

現に、Googleは超天才ですから地球上にいる70億人すべての検索欲求に応えたいと考え、システムを開発しています。だから逆に未だにそんな稚拙な部分が残っているわけです。

あなたも経験したことがありますよね?何か調べ物をしていた際に、何度検索してもなかなか適切な情報が見つからなかったり、検索ボックスに何と打ち込めば、モヤモヤした疑問を晴らせるのかと迷ったことが…。

これは「検索するユーザー側」から見た、Googleの検索システムが「未だ稚拙なシステム」である現状を物語っている多くの人が経験したエピソードです。では、検索エンジンを使って情報を届けたいと願っている、あなたも含めた「情報発信者」から見た稚拙な部分にはどんなエピソードがあるでしょうか…

ちょっと、想像してみてください。

極論、本なんかで語られているSEOを実施しているのに、なぜ、上位に表示されないんだろうか?

逆に…

本やセミナーで語られるSEO要素がまったく施されていないようなコンテンツが、なぜ、自分のサイトよりも上位に表示されているのだろう…

その答えは、いくつかありますが簡単です。

あなたのサイトよりも上位に表示されているコンテンツが、実際にあなたよりも多くのアクセスを獲得しているのか、もしくは「その他のことをしろ!」と指摘しながらも、技術的なSEOが、未だに検索ランキングを決めるシステムに影響を及ぼしているのかのどちらかです。

では、その要素とは具体的には何なのか!

そんなことは、誰にも分かりません。Googleの検索アルゴリズム担当者ですら、なぜ、あなたのサイトが2位で、なぜ、その1位のサイトが1位なのかを明確に説明することなんてできないのです(詳しくは拙著を読んでください:アマゾンの著者ページ)。

Googleが検索ランキングを決める要素として具体的に何かを言っているとしたら、それは「ユーザーにとって有益かどうか」ということだけなのです。

検索ユーザーにとって「有益かどうか」は誰が決めるのか!

検索ユーザーに有益な情報をGoogleは、Googleの検索結果として上位表示させるようにしていると言うメカニズムを考えれば、検索ユーザーにとって「有益かどうか」を判断しているのは、Googleだと言うことが分かります。

この「有益かどうか」を判断する指標には、検索キーワードとの関連性が第一に挙げられます。そして、この判断には、検索結果経由のアクセス発生数とページへの滞在時間、そして閲覧ページビュー数によって計測されていると判断できます。

なぜなら、それ以外の指標がないからです。

技術系SEOを好む人たちやSEOテクニックを好む人たちは、時にSNSでの評価(Facebookの「いいね!」やシェア数)や外部サイトのリンク数が「有益かどうか」の指標として用いられていると論ずる傾向にありますが、これは大きな間違いです。

なぜなら、そのような指標(Facebookの「いいね!」やシェア数、外部リンクの数)がコンテンツの評価に影響しているのならSEO界隈で噂されるような「リンクは死んだ」なんて話は起こらないからです。しかし、外部リンクは重要です。なぜならトラフィックを発生させるきっかけになるからです。これはGoogleがコンテンツを評価するための「アクセス数」や「滞在時間」を増やすきっかけになり「閲覧ページビュー数」を増やすきっかけになるからです。

また、この「リンク経由のアクセス」に限って、検索キーワードとの関連性ではなく、リンク要素とコンテンツ内容との関連性によって「有益かどうか」は判断されるようになります。「有益かどうかを判断される」ということは、SEOにおいて検索行動において打ち込まれたキーワードに対して最適なコンテンツなのかを判断していることだったですよね。

ですから、この「リンク経由」での評価の場合は「リンクをクリックした目的とコンテンツの内容がマッチしているか(適しているか)」が評価されます。「リンク効果」が検索ランキングに影響を及ぼすと言われる理由は、検索経由だけのトラフィックに限ってコンテンツを評価するには「評価範囲が狭い」ため、検索経由のトラフィック以外もコンテンツ評価の指標に加えているわけです。

更に言えば、Googleの検索を使って表示された検索結果は、言うまでもなくGoogleのURL直下のページ、Googleのサイト内の1ページとして表示されます。ヤフーのウェブサイトで検索した場合でもGoogleの検索エンジンを使った「値」が返されますが(2017年現在)、こちらはヤフーのサイト内ページからのリンクからトラフィックが発生しています。どちらも「検索経由のトラフィック」には変わりませんが、俗に言う「外部サイトリンク」と言うくくりで見れば、私のサイトからあなたのサイトに向けて貼られたリンクも、ヤフーの検索結果に表示されたあなたのサイトへの検索結果リンクも「外部リンク」となります。

松村(左)

同じ「外部リンクからのトラフィック」というくくりで考えれば、そのリンク要素とコンテンツの内容が適切なら、ヤフーでの検索だろうと他サイト内に任意で付けられたリンク要素であっても評価すべき対象であることは言うまでもありません。あとはそのリンクから発生するトラフィックの大小によって評価が変わるだけです。

結果、外部リンクサイトでありながら、Googleの検索エンジンが吐き出す「値」を自サイト内に掲載しているヤフーやGoogle検索ボックスを企業サイトに埋め込んでいるサイトからのリンク要素もGoogleサイト内の検索結果に反映するための要素として含めようとすれば「リンクの内容が検索エンジンの目的と最適化されているか」かを評価するようになります。

このことが最終的に「リンクがSEOされているか」と言い換えられているわけです(すべて日本語にすると「そのリンクは検索エンジンに最適化されているか」となります)。

簡単に言えば、その「リンク要素」を検索キーワードに置き換えて、検索結果でのランキング決定要素として扱われているのではないかと判断するSEO研究者が多いわけです。

確かにその昔、今以上にGoogleエンジンが稚拙だった時代は、リンク経由のトラフィックが発生していなくても、そのリンク要素とコンテンツの内容に関連性があれば、検索ランキングにもその影響を与えていました。その原因は、インターネットを常に徘徊しているGoogleクローラーが、そのリンクを辿って、コンテンツの内容を記録し、リンク要素との関連性を記録していたからです。そして、その巡回頻度はリンクが多ければ多いほど高くなるため、より重要で有益なコンテンツだと判断してしまっていたわけです。

しかし、このメカニズムを逆手にとって「リンクファーム」という検索ランキングに影響を及ぼすことだけを目的とした「リンクサイト」が横行したため、実際にトラフィックが発生しているリンクかどうかを判断するようになったと考えられています。

私はこの考え方に賛同しています。

リンクの評価がGoogleの検索エンジンに対して非常な影響力を持った理由は、Googleエンジンの発祥に由来します。リンクは「引用元」を示すきっかけとして採用されました。これは、学術論文などの巻末に掲載してある「引用文献」に掲載されている数が多い論文こそ、貴重な論文であり、価値も高く、より多くの学者が「有益な論文」と認め「引用文献」「参考文献」として、参考としたため索引に記されます。Googleはこの「価値判断基準」をウェブコンテンツの評価に当てはめて検索エンジンの開発を進めていったわけです。

なぜなら、当時はまだインターネットユーザーの閲覧動向を収集するプログラムが存在しなかったからです。そのため、ユーザーが有益だと感じたページに滞在して隅から隅まで読んでいたり、もっと多くの情報をそのサイトから読み拾おうと同じサイト内の別のページに移動したりする行動を把握することができませんでした。逆に一旦アクセスはしたものの、すぐに別のサイトに離脱したことも計測するすべを持たなかったわけです。

言い換えれば、当時のSEOはGoogleの感性だけでその価値判断基準が定められていたと言うことです。

しかし、今はGoogleAnalyticsがあります。Googleとあなたのサイト内での閲覧動向を共有することで、Googleはあなたのサイト内コンテンツの有益性を評価することができます。こうやってGoogleは、あなたのサイトの有益性を、アナリティクスを通して、閲覧者の動向データをもとに評価していると考えることができるわけです。

このことは、Googleが「その通りだ!」と発表しない限り、あくまでも「考えることができる」としか、表現することはできません。

Google Analyticsから見えるSEOを活用した戦略

 私たちは、以上のことからGoogleがコンテンツの評価を行う際の指標はGoogle アナリティクスの中に隠れていると判断しています。そのため検索経由のトラフィック拡大を目指す場合は、常にこのアナリティクス・データを参考にしながら、次に発信するコンテンツの内容を検討し、どの既存ページと関連性を持たせるかを決定します。

コンテンツを作成する時間が取れない時は、トラフィック経路となるSNS経由のトラフィック拡大作業を行います。

しかし、Googleがそのコンテンツが「有益かどうか」を判断するためには「誰にとって」有益かにも付随しますが「どう言ったカテゴリーで有益か」と言うことも考えなければなりません。

例えば「腰痛」に関するコンテンツは「腰痛」で検索した人にとっては有益ですが「海外旅行」で検索した人にとっては無意味なはずです。しかし「腰痛」に関するコンテンツの中には、海外旅行に行く腰痛を持病として持っている人にとって有益なコンテンツがあるかもしれませんし、海外旅行に関するコンテンツにも腰痛の持病を持った人向けのコンテンツがあるかもしれません。では、これらのことをGoogleはどこで判断しているのでしょうか。

「無視」は、出来ないSEO技術仕様3つのポイント

検索エンジン経由のトラフィックを増やすためには、技術的なSEOは不毛だと言う話をしておきながら、ここにきて「SEO技術仕様」について、解説を加えるのですから、これまでの話は何だったんだ?と感じる人もいるかもしれません。

しかし、私たちが考える「SEO技術仕様」とは、「検索エンジンに最適化されたコンテンツを作ることは、検索エンジンに限らず「人に何かを適切に伝える」ための文章の書き方でもある」と、考えていますので、このことを踏まえると、押さえておくべきSEOの基本事項は確かに存在します。例えば…

あなたが街の中で「子供用の自転車」を販売していたとします。台の上に立って、第一声を発する時、あなたなら何と叫びますか?

きっと「子供用の自転車を〜」と叫んだり「お子さんをお持ちのお母さん注目!」なんて叫ぶのではないでしょうか。クリスマスの時期なら「お子さん用のクリスマスプレゼントに子供用の自転車は〜」と叫ぶのではありませんか?

子供用の自転車を担ぎながら「これを買う人はいませんか〜」なんてことは叫ばないはずです。

これと同じように、コンテンツのタイトルには、誰にとって有益な情報なのか、何について有益な情報なのかを「真っ先に宣言する必要がある」わけです。このため「ページタイトルの書き出しは、キーワードで始めましょう」と言われているのです。

SEOテクニックでも何でもなく、呼びかける際には「適切な人」に対して「適切な事柄」をはじめに口にするのと同様に、検索エンジンも適切なことは文頭に記載されると判断し、クローラーがコンテンツを巡回する際に真っ先に読み込む「タイトル」に含まれたキーワードを軸に、そのコンテンツ(本文)も、その「キーワード」に沿っ内容になっているかを調査するわけです。

先の腰痛と海外旅行の例を取るのなら、整骨院のホームページなら「腰痛で悩む人が海外旅行の際に持っていきたいものベスト7」などとなるでしょうし、海外旅行を販売しているサイトで、腰痛の持病を持っている人向けのコンテンツを作るのなら「海外旅行に行きたい、でも腰痛がきになる…でも大丈夫なツアーが登場」となるでしょう。このほか「腰痛持ちでも安心の海外旅行ツアー7選」なんてタイトルでも、Googleは「腰痛」と「海外旅行」に関するコンテンツだと記録し、どれだけ有益な情報なのかをこの2つのキーワードで評価するようになるのです。

本文にまつわるSEOの技術仕様

 昔から「タイトルの書き出しはキーワードで始める」というSEOのテクニックとして語られていたことが、何も特別なテクニックでないことは、先のお話からご理解いただけたと思います。

実は本文にまつわるSEOの技術仕様も、何も特別なことではありません。

近年コンテンツ内におけるSEOについて「キーワード出現率」に関して、さまざまな意見が飛び交っていますが、すべてここで解説したことで理解納得することができ、文章を書く際に役立てていただけます。

まず「キーワード出現率」に関してですが「人は相手に何か重要なことを伝える際に、適宜『伝えたいこと』を繰り返す」と言われます。また脳機能を活用したフォトリーディングという速読法では、ページを映像として脳に送り込むと「繰り返し」使われた単語をより鮮明に記憶するため、文字を追って読まなくても書籍の内容を理解できるといいます。

この他にも心理学には「接触頻度」に対する考察があるように、人は「繰り返されること」に対し、重要と感じたり信頼を寄せるメカニズムを持っています。そのため検索エンジンも本文中に繰り返し出現する「単語」を重要なキーワードだと捉え「有益かどうか」を判断するカテゴリーとして登録する(インデックスする)ようになっているのです。

しかし、ここでひとつ疑問が残りませんか?

「しつこい人は嫌われる」
「くどくど言うな!」
「お前の話はくどい!」

このように、過剰に繰り返しを行うと、人は拒絶反応を起こします。しかし、この「過度」と言う尺度は人によって一定ではありません。状況によってこの「過度」の度合いは変化するとも言われます。そのため、過去の検索エンジンもこの「限度」を決めかねていたため「キーワードを盛り込めば盛り込むだけ上位に表示される」という検索結果を返していたのではないかと思われます。

そして、明らかに「過度な繰り返し」だと「より多くの人」が感じるシーンもあります。では、次の動画を見てください。

この動画は、ご覧の通り「スパム行為」の語源となったコメディ動画です。SEOの世界でよく用いられる「スパム行為」とは、この動画に由来し「過度な繰り返しを行う行為」のことをさして「スパム行為」といいます。決して「嫌がらせ行為」や「システムの隙を突くような行為」を指して「スパム行為」と言うわけではありません。

もちろん、過剰な繰り返しは人に対する嫌がらせにもなりますし、システムが過度な繰り返しを受け入れ評価するようなシステムであり、そのことがGoogleにとって「思わぬ結果」に結びつくのなら「過度な繰り返し=システムの隙を突く行為」ともなるでしょう。しかし、現在のGoogle検索エンジンは、この「過度な繰り返し」に対するボーダーラインを「アルゴリズムのアップデート」というカタチで、より適切なボーダーラインと「過度な繰り返し」と判断するシチュエーションレパートリーを改善させています。これが、俗に言うペンギンアップデートなのです。

1つのページに過度にキーワードを繰り返すコンテンツは「スパムコンテンツ」と判断するでしょうし、1つのページから過度なリンクを発しているコンテンツは「スパムリンクコンテンツ」とも判断するでしょう。また、似たようなコンテンツをサイト内に大量に設置していれば、スパムサイトとなるでしょうし、似たようなサイトをいくつも運営していれば、スパムコンテンツオーナーと判断され「過度に繰り返された」コンテンツやサイトをGoogleの検索エンジンから抹消し、1つだけを残すようになるかもしれません。また、それを意図的に行えば「スパム」としてではなく、「Googleへの攻撃」としてGoogleサービスを利用させないような措置を講じるわけです。

このことから、検索エンジンを通してコンテンツを検索ユーザーに紹介してもらう以上、Googleが適切にコンテンツ内容を把握できるよう技術的なSEOも必要となってくるわけなのです。

コンテンツに必要な情報量とは

無視することはできないSEO技術仕様をもとに、SEOの指導をさせていただいていると、最後には必ず、この3つ目のポイントの話題になります。

それが「コンテンツボリューム」に関してです。

特に質問が多いのは「1つの記事には何文字くらいが適切ですか?」というご質問です。

漠然と数字だけをお話しすると数字だけが一人歩きしてしまうので、本当は避けたいのですが、以前私は「ブログ記事に対して本文は600文字から800文字程度」とお話ししてきましたが、これはあくまでも「精読時間」の目安文量としての文字数です。

たとえ、文章量が1,000文字を超えても、斜め読みされてしまうような文章だとページの滞在時間を確保することはできませんし、サイト内でのクリックが発生しなければ、Googleはページの滞在時間を計測できていません。詳しくは『Google アナリティクスの直帰率と離脱率』を参照してください。

極端な話ではありますが、動画の閲覧を誘発する20文字程度のキャッチコピーがあり、動画が閲覧され、滞在時間が確保されれば、そのコンテンツは有益だと評価されることでしょう。

しかし、厳密に考えれば、動画はYouTubeに登録され、その動画をホームページでも公開していると言うケースは多いはずです。また、動画の内容をGoogleが解析できているのか、もしくは出来ていないのかも、この20文字の本文文章、そしてそのページのタイトルや説明文との関連性が加味され「何について有益か」かの判断は分かれます。

もし、動画の内容を未だ理解できていないのなら、その本文が20文字しかないページに2分も3分も滞在することは不適切なため、総合的な評価は低く見積もられることになるでしょう。

私は、YouTube動画に「字幕」を入れることは、Googleに対して動画の内容をより詳細に伝える効果が、多少あったとしても不思議ではないと考えています。しかし、そんな労力を今後かけなくても、画像に映り込んだ文字の意味を認識するようにもなってきているGoogleですので、動画の音声に関しても同様に認識できるようにもなるのではないでしょうか。AIが進歩し文脈から適切な「漢字」を見つけ出すこともできるようになり、動画の内容を理解できるようになることでしょう。

検索エンジンは
「より人間に近づいている」

と、いうことです。

今更何を分かりきったことを…
と、思ったあなた、そこは要注意です。

Googleの目指す先を見据えれば SEOの未来と「今」が見える

 ここまでのことから、また、検索エンジンにAI(人工知能が搭載された)というニュースからも、Googleは検索エンジンを「より人間に近づけようとしている」ということに、行き着くことができます。このことがわかれば「Googleの先を見据えるSEO」を実施することは、超エリート大学に進学できるほどの学力を持たない私でも容易くできるようになります。

なにも、検索エンジン市場において「Googleの先を行く」わけではなく、Googleが将来「どのようなサービス」を提供しようとしているのかを理解して、今のGoogleが、その過程の中でどの段階にいるのかをGoogleアナリティクスやサーチコンソール、そして検索結果を見ていけば、ある程度の予測はできるようになるわけです。

これは何も、私だけではなく、誰でも、もちろん、あなたにも「Googleの先をいくSEO」を実施することはできるようになります。

なぜなら、あなたは、Googleよりもあなたの顧客に対してより深く、そしてより早く「何を有益とするか」を知ることができるからです。

これが、SEO「検索エンジン最適化」の先を行く「SUO」=「検索ユーザー最適化」と言う考え方です。(SUOに関しては、代表の個人ブログを参照してください『SUO:検索ユーザー最適化とは』。)更改後松村ブログと相互リンク:「SEOについて私たちの考え方」

私たちが考えるSEOとは、まさにこのことで、SEOのテクニック論や難解なシステム仕様から紐解かれたようなSEOテクニックを学ばなくても、インターネットなんてなかった時代から研究が進んでいる「コミュニケーション」に関して学びを深めていけば、結果としてSEOも果たされると考えているわけです。

もちろん、セールストークとセールスライティングに違う点がある通り、顧客との直接対面して行うコミュニケーションとホームページという媒体を介したコミュニケーションには、多少の違いはあります。ホームページには文字情報も掲載できれば、イメージ(画像)も掲載できますし、音声や動画も掲載できます。

この文字情報以外を掲載するときに重要なことは「ホームページを閲覧する状態」を想像して、これらのコンテンツを適切に配置することです。そうすれば閲覧者とコンテンツのコミュニケーションは成立し、閲覧者(ユーザー)とのコミュニケーションが成立しているコンテンツに対して検索エンジンは「有益なコンテンツ」と判断します。

その結果、SEOされたコンテンツという評価を得られるわけです。

『「ホームページを閲覧する状態」を想像して』とは、あくまでも「仮説」を立てると言うことです。結果として検索エンジンの評価が良くない、検索経由のトラフィックをうまく獲得できないという結果が出れば、また、改善を加えればいいだけです。

最後に検索ランキングはあくまでも「ランキング」ですので、他のコンテンツよりも優れたコミュニケーションの質や量を確保できれば、自ずと検索結果の1位を奪取できます。

検索ランキングは「絶対評価」ではなく「相対評価」であることを忘れないでください。故に検索数の少ないキーワードでの上位表示は、検索エンジンが、そのキーワードに対して他のサイト入りもSEOされていると評価されれば、簡単に1位を獲得できるわけです。そうではなく、検索数の多いキーワードにいくらSEO的なテクニックを盛り込んだとしても、それ以外の要素が検索ランキング要素として評価されてしまうため、上位表示が果たされないわけです。

笑顔(右)

何も、上位に表示されていないからといって「SEOが出来ていない」わけではないのです。逆も然りですからね!

実はこのページの文字数は1万文字を超えています。このページを解析した結果が下記のグラフです。このページでお伝えしてきたことを振り返りながら、下記のグラフと見比べてコンテンツの最適化を研究して見てください。

SEO キーワード出現率