松村(左)

ホームページの自社作成と管理運営は、基礎知識さえ押さえていれば、ストレスなく、そしてコストを抑えて運営できる時代になったんです!すでに「無料のホームページ作成サービス」Wixなどをご存知の人も多いかもしれませんね。

女性:右

松村さんは、ホームページの自社作成やSEOの自社管理運営を推進していますけど、無料のホームページ作成サービスは、あまりオススメしていないんですよね?それは、なぜなんですか?

ホームページの作成は、確かに専門知識がなくても簡単に、そして手軽に作れる時代になったのは確かです。しかし、「手軽」になった分だけ、大切なことが見落とされ、経験を積んだ先で「無料の呪縛」に制限され、費用対効果が劣悪な状況になっているケースは、枚挙にいとまがありません。

そして、冒頭で指摘しておきたいことは、この「無料の呪縛」に苛まれていることに、基礎知識がないと気付くことすら出来ないということです。

SEO対策基礎講座第2回の今回は、ホームページの自作、自社作成、管理運営を実りあるものにするために必要な基礎情報をお伝えします。








ホームページを自社作成、管理運営するために押さえておくべきこと

ホームページを自社作成するための環境は、冒頭の通り非常に幅広く準備されていて、専門知識も、ほとんど必要なくなりました。

近年では「ブログとホームページって何が違うの?」というご質問が出るほどです。

しかし、ホームページの自社運営、SEO対策の自社運用となると、腰が引けてしまう人も少なくないのではないでしょうか。そのため、最近の無料のホームページ作成サービスはWix.comを代表するように「宣伝」や「集客」のサービスが付随しているものがほとんどです。

松村(左)

ホームページを作るとなると、50万円や100万円といった初期投資(イニシャルコスト)が、必要だと感じてしまうので、「ホームページ作成が無料」という売り文句は、とても魅力的に感じてしまうんですね!

女性:右

結局、無料のホームページサービスでサイトを作っても、結局プレミアムプランでランニングコストを支払うと言うことですか?

指し棒(左)

単純に、ランニングコストを支払うようになるだけじゃないんです。ただ、それだけなら、初期投資をランニングコストで割れば、ホームページの製作費用が、何年分のランニングコストに相当するかを計算して、「割安じゃん!」と、なってしまうんですよね。


ホームページ制作費用:50万円 VS 無料サービスのプレミアムプラン月額1,500円。
この時のイニシャルコスト(初期投資)は、ランニングコスト333ヶ月分。約27年分に相当する。

ホームページの無料作成サービスの特徴は以下の通りです。

無料プランのままでは…

  • サービスの広告があなたのホームページに表示される。
  • 独自ドメインのメールアドレスを持つことができない。
  • 独自ドメインでの運営はできない。

無料プランの詳細が書かれたページがどこにあるのかわかりにくい。

松村(左)

ここ数年で、非常にたくさんのホームページ制作を請け負っている企業が廃業に追い込まれたと言う話も聞きますが、今でも堅実なサービスを提供しているのも事実なんですよね。

女性:右

たくさんのホームページ作成会社が潰れた背景には、無料のホームページ作成サービスが原因なんですか?








指し棒(左)

制作会社が「廃業した」といっても、事業の衣替えをした企業が多いのが実態ですね。「潰れた」というのは、ちょっと言い過ぎかな?

そして、その原因が「無料のホームページ作成サービスが台頭してきたから」というのも、ちょっと考えすぎだと、僕は思うね。

ホームページの自社運営は、無料ホームページサービスのビジネスモデルを見るとよくわかる。

無料のホームページ作成サービスを利用することを、私は否定しません。しかし、無料のホームページ作成を利用する際は、必ずプレミアムプラン(有料プラン)の内容を確認してから、契約するようにしてください。

制作事例が掲載されている場合は、その事例も確認することをオススメします(別コラムで解説)。

無料のホームページ作成サービスのビジネスモデルは、無料プランのサイトを通じて、宣伝効果を高めることから始まっています。

このビジネスモデルが成り立つのは、結局無料プランでは運営に支障が出たりストレスを感じるようになって、有料プランに切り替える人や企業がいるので成り立っています。

ひどい無料ホームページサービスになると、「機能紹介」のページに掲載されている機能が、全て無料で使えるかと錯覚するような掲載がされています。

呆れる松村(右)

セールスライティングが上手い!とは言えるかもしれませんが、無料プランで利用可能な機能は、ちゃんとわかりやすく書いておいていただきたいものです。

では、該当サービスを名指しするのは、さすがに心もとないので、「なぜ、ホームページの自社運営に必要なことが、無料のホームページ作成サービスのビジネスモデルを見るとよくわかるのか」について掘り下げていきたいと思います。

ホームページは作るより運営が大変?

ホームページは作るよりも運営が大変だと感じてしまう理由は「専門用語」にあります。

ホームページを作る際の専門用語は、専門知識がなくてもホームページが作れるようになったので、ホームページを作る際に登場する専門用語に触れる機会もなくなってきました。

しかし、ホームページの運営となると、SEOをはじめ、専門用語が付きまとってくるので、難しいと感じるようになったり、選択を誤ったりしてしまいます。

この辺りを上手に表現して、まずは無料でホームページを手にさせるのが、無料ホームページ作成サービスの王道と言える特徴です。結局、無料で始めたものの、無料のままではまともな運営ができないので、有料プランを契約するわけです。無料で作ったホームページをそっくりそのまま、持ち出せることはないので、仕方なく割高な有料プランを選択するしかすべがなくなっていくわけです。

これが、第一の「無料の呪縛」です。

では、無料のホームページ作成サービスが、売り文句にしている専門用語をヒモ解きながら、ホームページの自社作成、運営管理を実現するための基礎情報を抑えていきましょう。

ホームページにまつわる「専門用語」に専門スキルは含まれない

10年前ならいざ知らず、現代のホームページにまつわる「専門用語」に専門的なスキルや知識は、必要ない時代に入りました。

その理由は、第1回『SEO対策を業者に依頼する理由が「皆無」な5つの理由と打開策:ホームページは自社で作って管理できる時代に入った!もちろんSEOだって』で、ご紹介していますが、ここではもう少し踏み込んで具体的にご紹介していきましょう。

まずは、ホームページの作成や運営に必要な専門用語のおさらいからです。

ホームページの制作や運営に専門知識やスキルが必要と感じさせるだけの専門用語と重要項目

  1. ドメイン
  2. サーバー
  3. ホスティング
  4. メールサーバー
  5. サイトのセキュリティ
  6. モバイル対応(以降は「後編」で解説)
  7. サイトデザイン
  8. CMS(ワードプレス)
  9. SEO
  10. FTP接続
  11. SSL認証

挙げ始めると、ある意味切りはありませんが、ほとんど無視しても良い専門用語がほとんどなので割愛しています。

ホームページの自社作成の入り口で尻込みさせる専門用語

ホームページを自分で作りたいと考えて、真っ先にぶつかる専門用語が「ドメイン」「サーバー」「ホスティング」「メールサーバー」といった専門用語です。それでは、ひとつずつ解決していきましょう。

ドメインとは

ドメインとは、この記事が掲載されているサイトを例に挙げると「tmc3sp.com」の部分がドメインと呼ばれるものです。

ドメインとURLを混同される人が多いですが、このサイトの場合のURLは「http://tmc3sp.com」になります。

ドメインが「tmc3sp.com」の場合でもURLは、先に紹介した「http://tmc3sp.com」と、「http://www.tmc3sp.com」の2つのURLでアクセスすることができます。また、HTMLのベタ書きサイトの場合だと、上記URLの後に「/index.html」と記載しても、同じページを見ることが出来ます。このサイトでは「www.」でアクセスしても「www.」なしのURLに移動するよう制御をかけています。

※ HTMLのベタ書きサイトとは、ワードプレスなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用せずに、ひとつずつページをHTMLというプログラムコードを手書きして、作られたホームページのことです。

ドメインは、メールアドレスの「@」以降に付くものとして理解しても構いません。








「www.」はサブドメイン。サブドメインって何?

「www.」というのは、「World Wide Web」の略です。サブドメインの話をすると、複雑になってくるので、ここでは最低限にとどめますが、ドメインの前に「〇〇.(まるまる どっと)」が付いているドメインのことを「サブドメイン」と呼びます。

多言語サイトを運営する場合などに用いられるのが近年では一般的ですが、通常の企業がサブドメインを使う必要はありません。

先の例でいうと「http://www.tmc3sp.com」は「http://tmc3sp.com」のサブドメインサイトという位置付けになります。

数年前にGoogleの「類似サイトペナルティ」や「コピーコンテンツ」に関するニュースが流れたので、現在多くのサイトが「www.」が付加されたURLを強制的に「www.なし」のURLに切り替えるようにしています。

当時は「www.」の有る無しは統一しないと、検索上位表示に悪影響が出るという話が出回りましたが、現在はそれほど影響ないようです。

ドメインはインターネット上での「名前」URLは住所

ドメインはインターネット上での「名前」のようなものですが、自分で勝手にドメインを作ることはできません。

ドメインには「.com」や「.jp」「.net」などがあります。

指し棒(左)

この話をすると、先ほどのサブドメインと混ざって「〇〇.co.jp」は「co.jp」のサブドメイン?と言う質問をする人がいるんですが、何の実もなさないので、そんな面倒なことは考える必要はありません。

ドメインは、「リジストリ」という国際機関で管理されていて、私たちはGMOが運営する「お名前.com」などの「レジストラ」サービスを通じて、ドメインをレンタルします。

「ドメインを取得する」と、日常的に使われますが、正確には毎月もしくは毎年使用料を支払ってレンタルしているんです。

ドメインは「.com」や「.jp」「.net」などの違いによって、レンタル料が異なり、「.co.jp」の場合は、登記簿謄本の提出が必要だったりと、条件が違う場合があります。「co.jp」は「corporation.jp=日本の企業」と言う意味合いがあるわけですね。

ややこしいのが、ドメインのレンタルは「代理店」からもレンタルすることができるところです。代理店からレンタルするわけですから、直接レジストラからレンタルするよりか割高になります。

この代理店の多くが「サーバー」のレンタルサービスを提供しているので「ドメイン1個無料」などの、サービスが実現できるわけです。

サーバーは比較的簡単に引っ越すことができますが、ドメインは、管理会社を切り替えるのが非常に手間です。レンタルサーバー会社は、ドメインを無償提供することで、サーバーのレンタル契約を永続的なものにしたいと考えているわけです。

呆れる松村(右)

私は、個人ブログを別サーバー(エックスサーバー)に移転するときに「ドメイン1個無料」キャンペーンを利用する際に、ドメイン管理会社の移転手続きを行いました。

でも、もう二度とやりたくはありません。

少しややこしい話ですが、ドメインを直接管理しているのが「レジストリ」で「レジストラ」は、この「リジストリ」に認定を受けた経営が安定していて、技術も高い企業だとされています。

私も利用している「お名前.com」によると、国内には公認レジストラ企業は、GMOを含め7社しかないそうです。

(参照元:https://www.onamae.com/clever/about/regist.html

インターネットは情報公開ツールだということが、つくづく理解できるドメインの仕組み

「ドメインを安直に考える人は、ネット活用を短絡的に考える人」とは、まさに「言い得て妙」なのですが、ドメインには「Who is情報」という「ドメイン管理者情報」が登録されます。

whois情報 代行

http://tech-unlimited.com/whois.html

「Who is情報」は、上のキャプチャの通り簡単に調べることができます。「ドメイン管理者情報」は個人情報なので、名前の他に登録者の住所や電話番号が掲載されます。そのため「Who is代行」というサービスを、ドメインを取得する際に取得する際に利用することができます。

しかし、何かあった場合は「情報開示請求」が行われ、レジストラ企業も、これが認められた場合には、ドメイン利用者の情報を開示請求者に対して開示します。

松村(右)笑顔

ホームページを運営すると言うことは、その運営に責任を持って取り組むと言うことなんですね。

ドメインの使用料は、「.com」などでは、年額1,000円程度、「.co.jp」でも5,000円程度ですので(ドメインの使用料金には「複数年登録料」と「更新料」という、若干ややこしい料金設定がなされている場合があります)、情報発信を行う者として、独自ドメインを使用するのは、最低限の責務だと私たちは考えています。

指し棒(左)

ドメインを取得するということは、ホームページに掲載する情報に責任を持つという証といえますね。

無料ホームページサービスを使って、独自ドメインを持たない情報発信は、その責任を放棄していると、知らず知らずに宣言しているようなものなんですね。

女性:右

でも、ホームページの閲覧社は、ドメインやURLが持つ意味なんて気にしないんではないですか?

松村(左)

確かに、一般の人は、ドメインやURLが何かなんて気にしていないね。だけど、URLを使った、クリックを発生させるテクニックがあったり、独自ドメインを自社で保有していないために起こったトラブルなんていうのも、実は少なくないんだ。

女性:右

え!「URLを使ったクリックを発生させやすくするテクニック」て、何ですか!それとても気になります!!
だけどそれ以上に、トラブルのほうが怖いかも。

松村(左)

「URLを使ったクリックを発生させやすくするテクニック」に関しては、また別のコラムかメルマガで紹介します。トラブルに関しては、とても重要なので、また別のコラムでお話ししますね。

以上のように、「ドメイン」には、とても大切な役割があるため、ある種、複雑な仕組みのもと管理されています。そのためドメインの取得や管理は専門家に任せたいと、ホームページを開設する入り口で尻込みしてしまう人も多いのが実情です。

しかし、実際にドメインを管理するのは「レジストラ企業」であって、ドメイン利用者ではありません。その利用料も年間1,000円程度から始められるのですから、独自ドメインの保有に尻込みしてしまうというのは、適切な情報を「知らない」から、起こってしまうだけなのです。

また、これに加えて独自ドメインを取得するとサーバーをレンタルしなくてはならなくなるのも、入り口で尻込みしてしまう理由のひとつです。

実はこれも同じで、レンタルサーバーのことをちゃんと知っていれば、何も尻込みする必要はありません。では、引き続きレンタルサーバーについてお話ししましょう。








レンタルサーバーとサーバー管理。製作会社の「保守管理」なんて旧石器時代の話

ホームページは、サーバーにホームページデータを保存し、その保存先にドメイン名を冠したキー(URL)が割り当てられて、閲覧できるようになります。

URLのことを「インターネット上の住所」と表現されること(このページでも記載しました)が多いので、ホームページから別のサイトに「移動する」なんて言葉が使われるのですが、実は、サーバーに問い合わせる「キー」を変えて、パソコンやスマートフォンにデータを送信しているだけです。








ですから、厳密にいうと「ホームページにアクセスする」という日本語も間違った表現と言えるわけです。

ホームページを閲覧するアプリ(通常「ウェブブラウザ」と言います)にURLを打ち込むと、通信会社を通じて、ユーザーがURLに該当するデータを閲覧したいと要求していることが、特別な仕組み(「プロトコル」なんかの専門用語になりますが、忘れていても大丈夫です)を使って、そのデータが保存されているサーバーに伝わり、再び特別な仕組みを使って、ユーザーのウェブブラウザにデータ内容が表示されるというわけです。

「移動」などは、まったくしておらず、データの交換しか行われていないわけなのです。

検索サービスが優れている理由は、例えば、このウェブアプリにGoogleのサイトを事前に登録していたり、Googleの「検索機能」と連携しておくことで、URLではなく、「欲しい情報」をテキストで打ち込んでも、その情報が「どのような形」で、「どこにある」のかを一瞬で検索者に伝えるサービスなので、誰もがこぞって使っているというわけなのです。

ここで「ウェブアプリにGoogleのサイトを事前に登録していたり、Googleの「検索機能」と連携しておく」と書きましたが、スマートフォンのウェブアプリ自体でこの連携や登録は完了しているので、私たちがわざわざ登録作業や連携作業をする必要はありません。

さて、たったこれだけのことを話しただけでも「サーバーってとても重要な役割を果たしている」と、感じますよね。

サーバーは、ホームページのデータを管理し、保管する役割も持っていれば、都度起こる通信(「要求」や「リクエスト」と専門的なサイトでは表現されます)に応えるために、サーバー自体も保守、管理しなくてはなりません。

サーバーの管理には、特別な専門知識と技術が必要で、実は施設もとても重要です。

そのため「データセンター」というところで管理されています。

レンタルサーバー会社には、このサイトでも利用しているKDDIが提供している「CPIレンタルサーバー」のように、自社でデータセンターを持ち、運営管理している会社もあれば、GMO傘下のレンタルサーバー会社(無数にあって書き切れません)のように、データセンターにあるサーバーの一部をレンタルし、利用者に又貸ししているレンタルサーバーがあります。

サーバーは、個人で運営管理することもできます。今はほとんど見かけなくなりましたが、サーバー管理の勉強のために、自宅にサーバーを設置し管理する人もいます。これだけサーバーセキュリティの重要性が取りざたされるようになった時代ですので、もう皆無だとは思いますが、以前は、ホームページ制作会社が独自でサーバー管理を行っているところもありました。

呆れる松村(右)

実は、「以前」と言いましたが…
2017年にホームページ活用で相談を受けた会社が、なんと「ホームページの作成サービスも提供している」と言ったのですが、サーバーも自社サーバーで、その領域を貸し出していると話したことには驚きました。

ですから、近年、ホームページ制作会社が「保守管理費用」と銘打って、依頼者に継続的な料金請求を行っている場合は、サーバーが自社管理かどうかを確認する必要があります。

もし、ホームページ制作会社の自社サーバーだった場合は、データセンターを保有し管理運営している企業でない限り、不安は拭い去れませんので、依頼してはいけません。

実際には、データセンターを保有している企業でホームページの制作も手がけている場合は、自社でレンタルサーバー事業を行い、そちらの契約を促します。中小ホームページ制作会社で、自社サーバーだという会社に依頼する際には、色々な覚悟が必要です。

詳細を上げると誹謗中傷になるので控えますが、費用対効果が劣悪になるのは必須です。

逆に、そのホームページ制作会社が自社サーバーではなく「大手レンタルサーバーと契約している」と答える場合は、保守管理費用を請求する「保守管理サービス」には、何が含まれるのかを必ず確認してください。

サーバー管理に関することは、そのレンタルサーバー会社が行なっていることなので、ホームページ制作会社が直接作業することではありません。

このサイトでも使っているCPIレンタルサーバーはレンタルサーバーの中では、比較的高額なレンタルサーバー会社に属しますが、それでも年間5万円程度のレンタル料です。

松村の公式ブログはエックスサーバーというところで運営していますが、こちらは年額12,000円に消費税です。

格安サーバーには、いろいろな問題点や「使いにくさ」のほか、サポートが充実していないなどの欠点はあります。

しかし、ホームページデータの保守管理と通信の安定(安定して閲覧されるかどうか)程度を担保するのなら、月額100円程度のサーバーでも十分ですし、月額500円の「さくらのレンタルサーバ」は、コスパが高いと長年人気のレンタルサーバーとして有名です(私たちも、アフィリエイトサイトのいくつかは、さくらサーバーの共用サーバーを使っています)。

サーバー管理って何?

一般的にレンタルサーバーの話がされるときに「サーバー」と呼ばれる場合は「ウェブサーバー」と「メールサーバー」をセットで貸し出すサービスを指して、このように呼ばれます。

そのため「サーバー管理」には、ホームページデータの保存と通信の安定のほか、メールアドレスの管理、メールデータの管理がセットになっています。

ホームページデータの保存と通信の安定に関しては、先述の通りですが、メールアドレスの管理とメールデータの管理も、ホームページ制作会社ではなく、サーバー会社がする仕事です。

レンタルサーバーの中には、ウェブサーバーとメールサーバーを個別に契約できるサービスもありますが、通常は必要ありません。個別に契約すると「セット割引」が効かなくなると考えていただいて構わない通り、割高になります。








無料のホームページ作成サービスの場合は、この「メールサーバー」の利用が切り離されている(有料プランになる)ため、ホームページを立ち上げることは無料で出来ても、メールアドレスが使えないので、企業がホームページを作る際には「無料では役に立たない」と、なるわけです。

メールサーバーの管理と言っても、ホームページ制作会社が代行できる作業といえば、メールアドレスを登録して、パスワードを決めるくらいです。

確かに、レンタルサーバー会社の「よくある質問」は、専門用語が多かったり、かゆいところにまったく手が届かないQ&Aばかりなので、過去に嫌な思いをした人も多いかもしれません。

しかし、近年は電話サポートが充実したレンタルサーバーも増えてきているので、オペレーターのナビに従って設定することもできます。

中でもCPIレンタルサーバーエックスサーバーは、私たちの中では、そのサービスが群を抜いて充実していると思います。

時には「技術的な質問」に分類されることが出てきて、「技術的なご質問はメールで」と、電話サポートを断られる場合や、電話で技術的なサポートが受けられる場合でも、専門用語が多発して、理解できない場合などがあります。しかし、これら原因のほとんどは「初期設定」に不備があるために起こることと「ちょっとした手抜き」が招くことばかりです。

「わかったつもり」も、後の技術的なトラブルを引き起こす原因になりますので、「初期設定」や「事前の準備」はとても重要です。

レンタルサーバーとサーバー管理のまとめ

  1. レンタルサーバーは、月額1,000円も投資すれば、十分なサービスとサポートを受けられる時代になった。
  2. サーバー管理はデータセンターに勤務する技術者が行うことであって、ホームページ制作業者風情ができることではない。
  3. レンタルサーバーの利用と、ホームページ運営に関わるサーバー管理は、初期設定と事前の準備がとても重要。
  4. ホームページ制作会社にサーバー管理のスキルを兼ね揃えている技術者がいることは「皆無」

冒頭で紹介している、押さえておきたい専門用語の中に「ホスティング」というものがありますが、無視して良い専門用語筆頭とも言える言葉ですので、ここでは解説しません。

「ホスティング」に対する「ハウジング」という言葉もありますが、こだわったところで、違いを感じることはまずありませんし、ビジネスサイト運営の成果に影響する違いは皆無だと感じています。

あえて、書いておけばサーバーは「ホスティングサーバー(共用サーバー)」で、十分な場合がほとんどです。

笑顔(右)

ウェブサービスやクラウドサービスを提供したり、爆発的なアクセスが頻発するようなホームページの運営の場合は、共用サーバーでは不安かもしれませんね。

はい、ややこしくなってきたでしょ?忘れてもらって構いません。

サーバー選びで忘れてはならないこと

サーバー選びでもっとも大切なことは、セキュリティです。近年、ウェブサイト改ざんやマルウェア被害という言葉を見聞きしたことがある人も少なくないはずです。

ウェブサイトの改ざんやマルウェアに感染した企業がニュースになる時代ですが、何も自治体のサイトや大手企業のホームページだけが、狙われるものではありません。

私たちが管理するウェブサイトでも2014年にウェブサイト改ざんの被害が相次ぎましたが、下記の松村のブログで紹介している事例(画像をタップすると記事をご覧いただけます。)では、月間ユニークユーザー数500程度、月間ページビュー数2,000程度の小規模サイトでも狙われ、ウェブサイトが改ざんされ、アクセスが遮断されるという被害にあいました。

ホームページのセキュリティ対策と被害事例

当時の、私たちがセキュリティに関して無知だったかといえば、そうではありません。私たちは各サーバーで提供されているセキュリティ設定を全て適切に設定していました。ただ、有料のオプションセキュリティプランには、申し込んでいませんでした。

その理由は、オプションの有料セキュリティ以上のセキュリティを行なっているだろうと簡単に予測できる、ヤフーや楽天、自治体のサイトが狙われるときは狙われて、ハッキングされたり改ざんされるのだから、そんなことを考えれば、追加料金を支払ってまで、セキュリティを強化しても意味がないと考えたからです。

この考え方は、2014年に改ざん被害を立て続けに逢い、復旧に時間と労力、そしてコストを支払った、今でも変わりません。

私たちは、この経験から気づいたのです。

バックアップの重要性

バックアップデータを利用する際の手軽さ

この2つはレンタルサーバーを選ぶ際には、決して見落としてはならない項目です。そういった意味からも、私たちは、多少割高感を感じさせるかもしれませんがCPIレンタルサーバーはオススメです。

エックスサーバーも自動バックアップ機能は充実していますが、その期間とバックアップデータを利用する際に料金が必要だという点で、年間5万円程度ならホームページデータを安全に使うために惜しまないという方には、CPIレンタルサーバーをオススメしています。

エックスサーバーとの価格差にすると年額で3万数千円の差額がになりますので、微妙な場合はエックスサーバーをお勧めします。

レンタルサーバーは、2つ以上のホームページを運営することを視野に入れて選びましょう

ホームページ運営で、多くの人が失敗する理由のひとつに、たった1つだけのホームページで自社の事業を成功させようとしてしまうことが挙げられます。

拙著の中でもお伝えしていますが、私たちも「ウェブサイトの統廃合」を一般的な「ホームページのリュニューアル」という考え方と近い感覚で続けています。

これは特にSEO的な要因から、サイトをリニューアルするのではなく、ひとつのサイトを分割したり、分割しすぎたサイトを統合するなどして、検索経由のトラフィックを「売上」という実質な成果に転換するために行っています。

ホームページのリニューアルとウェブサイトの統廃合に関しては、引き続き本SEO対策基礎講座の中でお伝えしていきますが、レンタルサーバーを契約する際には、この「複数サイト」を運営することを視野に入れて、選ぶ必要があります。

また、仮にウェブサイトの統廃合を行わないと仮定しても、複数のサイトを運営できる環境を整えることは「テスト」を実施する際に大いに役立ちます。

松村(左)

この「テスト」に関しては、ホームページ運営がうまくいかない、2つ目の理由として挙げることができますね。

女性:右

「ウェブコンテンツのテスト」って、リスティング広告を出すときの「ABテスト」のことですか?

指し棒(左)

この「テスト」に関して、今ここで掘り下げると、複雑になるので、そのことに関しては、また別の回で解説します。

レンタルサーバーを選ぶ際に2つ以上のホームページを運営することを視野に入れて、契約するという時に、押さえておきたい専門用語は「マルチドメイン対応」という言葉です。

「マルチドメイン対応」というのは「1つのレンタルサーバー契約で、複数のドメインを使って、複数のホームページを運営することが可能ですよ」と、言うことです。

ただし、ここで注意が必要です。








例えば、先に例を挙げた人気レンタルサーバーの筆頭にも数えられるさくらインターネットが提供している「さくらサーバー」などの場合は、メールアドレスを作る際に注意することがあります。

それは、多くのマルチドメイン対応型のレンタルサーバーでは、それぞれのドメインで「info@〜〜」というメールアドレスを作ることができるのですが、さくらサーバーなどの場合は、マルチドメイン対応でも、「info@abcd.com」宛に送られたメールも「info@1234.net」宛に送られたメールも、同じように取り扱ってしまうという点があることです。

「info@〜〜」のメールアドレスには、未承諾広告のメールが届きやすかったり、営業メールが届けられやすいなどの問題もあるため、そもそも、ドメイン別に@前に共通の文字列が使われたメールアドレスは使用しないと運用ルールを決めている場合は良いかもしれません。

しかし、2つのサイトに関するサービスを1人の人が掛け持つ場合は、「名前@Aサイト.com」「名前@Bサイト.jp」などのメールアドレスを使い、メール内容の振り分けや誤送信を避けやすくするなどの取り組みをすることもあるでしょう。そのようなシーンが考えられる場合は、やはり、レンタルサーバーを選ぶ際には、「@」以降のドメインを指定できるレンタルサーバーを選ぶことをお勧めします。

女性:右

だから、私たちが運営しているさくらサーバーのウェブサイトは、広告サイトやテストサイトだけなんですね!

松村(左)

その通りです。メールアドレスを必要としないホームページを作って運営するのなら、こういった機能は必要ないですからね!その分だけ、コストダウンもできるというわけです。

以上が、ホームページを作成する際の入り口となる「ドメイン」と「サーバー」に関する基礎情報と専門用語です。この他にも挙げるときりがありませんが、それほど重要ではありませんので、本講座での解説は割愛します。

補足事項
レンタルサーバーの容量に関してご質問も多いのでここに記載いたします。
システム系のウェブサイトを運営したり、エンジニアが常にメンテナンスを必要とするホームページを運営する場合を除き、仮に5つのホームページを運営すると仮定しても20GB程度のサーバー容量があれば十分です。

過去、動画をホームページに直接埋め込む時代もありましたが、現在はYoutubeやVimeoにアップし、そこから動画を引っ張ってホームページでも視聴できるようにするのが主流であり、マーケティング的にも効果的ですので、そのような「売り文句」に乗せられて、サーバーの容量でプランを選ぶことがないようにお気を付けください。

引き続き、ホームページ作成に関して第2回を続けていきたいと思いますが、ホームページの自社作成と運営管理に関しては、後編でお伝えしたします。