前回の『Jetpackの余計な機能をオフにすると表示速度は改善されるか』の記事では、WordPressの人気プラグインと呼ばれるJetpackでも、サイト運営の方針や仕様によって、機能を厳密に選ばなければ、高速表示という観点から見るとマイナスでしかないということが分かりました。

特にJetpackは、機能が豊富ですし魅力的なものや面白そうな機能も確かにあります。「いずれ使うかな」という機能はもちろん、「どこか便利そう」という曖昧な機能は思い切ってOFFにするのがおすすめです。

特にその中でも悩ましいのが「共有」

トップページに最新記事をいくつか表示させている場合などは、やはり人気の記事などを「いいね!」などの数字を見て「人気の記事」だと訪問者に知って頂きたいですし、SNSでも共有して頂きたいですもんね!

ですが、その機能の影響でページの読み込みに時間がかかり、アクセスを中断されるケースが多いのなら、それは本末転倒。

しっかり機能有効化後には測定を行い、許容の範囲内であるかを確認してみてください。

それでは、今回の本題です。

Photonは本当に評判通りなのか

今回の実験は、前回の記事で行ったトップページでの計測ではなく、比較的大きめの画像が掲載してある前回の記事ページを対象に測定を行いました。(トップページ画像数:前回の記事=18:21)

まずは、Photon有効化前のGoogle PageSpeed Insightsの測定結果です。

Photon Off GPSI

前回の記事で最終採択したJetpackの機能を有効化した状態でトップページを計測した結果が「モバイル:54」「パソコン:64」でしたので、こちらのページの方が「重い」「遅い」という結果です。理由のひとつには、トップページでの計測時にはモバイルにおいて6ポイント、パソコンにおいては8ポイントの改善を見せた「共有」のSNSボタンを記事ページには掲載しているので、このような計測結果になっているとも考えられます。

では、Photonを有効化した場合の計測結果を見てみましょう。

Photon on GPSI

モバイルでは3ポイント、パソコンでは1ポイント上がりました。ページの読み込みスピードは、パソコン環境下よりもモバイル環境下での改善が望ましいですので、3ポイントの上昇はちょっぴり嬉しい結果です。しかし、次の図を見てください。

下図がPhotonを「OFF」にした際の計測結果です。表示時間(赤枠内)を注目してください。

2523-photon-off-gpsi-time

次の図がPhotonを有効化した際のサーバー応答時間です。

2523-photon-on-gpsi-time

0.63秒ほど遅くなってしまっています。Google PageSpeed Insights(GPSI)の記述にもある通り「サーバーの応答時間が遅くなる要因はたくさんあります。サーバーが多くの時間を費やしている箇所を監視し、測定する方法については、Google の推奨事項をお読みください。」サーバーの応答時間を決める要素や遅くなる原因は様々ありますので、Photonだけが原因とは特定できません。

この記事を書きながらも何度か、Photonを有効にした状態でのGPSI数値を測定したのですが、最速で0.77秒、もっとも遅かったときは1.7秒という数値が出ました。では、他の測定ツールでの結果を見てみましょう。

Photonの効果をGTmatrixで計測

【Photonを無効化して計測】

Photon off GT

【Photonを有効にして計測】

Photon ON GT

GTmatrixで計測した場合は、Photonを有効にしても変わらない数値はありますが、PageSpeed ScoreとPage Load Timeで改善が見られます。特にPage Load Timeでの1.8秒の短縮は、目を見張るどころかGPSIでの計測結果掲載に誤りがあるのではないか?と思わせるほどの改善です。

記事を書きながら再びGPSIで計測しサーバーの応答時間を見てみると「1.2秒」でした。

最後に、今回は、この2つの測定ツールだけでは計測内容が曖昧なものも含まれますのでPingdom Website Speed Testでの計測結果も掲載しておきたいと思います。(冒頭の画像ですが、どちらがPhotonを有効にした際のデータだと思いますか?)

Photonの効果をPingdomで計測

【Photonを無効化して計測】

Photon off Pingdom計測

表示時間やサーバーの応答時間に関する項目は、上部にある「Load time」です。

【Photonを有効にして計測】

Photon ON Pingdom

「Load time」に関しては0.8秒の短縮改善だと測定されました。

Pingdomを使うと、改善されている点と数値を悪きしているポイントが視覚的に分かり易く表示されますので、比較や今後の対策を立て易そうですね。

JetpackのPhotonはCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)をワンクリックで利用できる便利な機能で、画像や音声などのファイルサイズが大きく読み込みに時間がかかるものをCDNにキャッシュさせ読み込みスピードを速くさせると言う機能なのですが、サーバーやページの構成要素によっては、微妙な改善だったり、マイナス効果だったりします。

計測したページでは、MAXサイズは幅789px、縦356px、Jpg 40KB。トップページではCSS経由の背景画像になりますが、幅1,920px、縦1,080px Jpg 329KBの画像を使っています。

Photonは、大きな画像をたくさん使っているページやアクセスの集中するページ、アクセスが日頃から多いページなどに有効と言われますが、このサイトもさることながら、いろんなPhotonに関する検証を行われている方で実直な記事を書かれている方の内容などを総合すると、よほど大きな画像を1ページに5枚も10枚も掲載し、且つ、1日のサイトアクセス数が3,000程度なら、まだCDNやPhotonは必要ないのではないか…というのが私の見解です。

今回、3ツールを使って、その内2つの計測ツールでのLoad timeに平均1秒以上の改善が見られましたので、Photonは有効にしたまま、他の要素を改善しWordPressの高速化に努めたいと思います。

補足

本サイトはお名前.com共用サーバーで運営しています(2017年以降CPIレンタルサーバーで運用しています)。そのため、サーバー仕様の影響も受けています。サーバー自体の比較検証は、こちらのサイトで行っていますので参考にしてください。